タイに移住して悲惨な目に遭わないために在住者が5つのポイントを解説
タイは物価が安く温暖で住みやすく、微笑みの国、と思っている方は多いのではないでしょうか。
確かに、細かいことを気にしない国なのでのんびりするにはいいとこかもしれませんね。
海外だからって危険に巻き込まれるとか、いきなり銃で撃たれるとか、普通に生活していたらそうそう遭遇することはありません。
東南アジア特有?の女性問題や金銭問題も自分がしっかりしていれば(安易に信じなければ)大丈夫なことが多いのです。
しかし、物価が安いと信じて移住したら思わぬ出費が重なるかもしれませんし、微笑むどころか舌打ちしている人ばっかりの状況にこんなはずじゃなかった・・・・と思ってしまうかもしれません。
私もこの10年の間に日本で生活してきた以上の凄まじい体験をしました。あり得ないことが起きても誰も味方になってくれないことが多々ありました。思い出すだけで血圧が上がりそう・・・
少しでもご参考になればと思い、今回は5つのポイントを解説しますね。
今回も友達にレポートしてもらいますね。
目次
タイへ移住して悲惨にならないための5つのポイント
- 教えてあげる、こうした方がいいと思わない
- 邦人同士の距離感を徹底する!
- 意識のあるうちに金銭整理をする
- 不幸な話は同情しながら聞き流す
- タイ倦怠期はサイクルで訪れるもの
それでは、始めていきますね~
1.教えてあげる、こうした方がいいと思わない
これはよく聞きますし、見かけますね。タイが発展途上国だからでしょうか。
日本人の私たちは「教えてあげる」みたいな気持ちが少なからずあるように思えます。
もちろん、優秀な日本企業がたくさんタイに進出して技術を教えているのも事実。
ですが、移住を決めた私たちはタイという国に住ませてもらってるのも忘れてはいけません。
私がチェンマイ市内の病院で働いていた頃、診察が終わったのにお会計を待たされて、キレている日本人の方をよく見かけました。
たいていこういう方は「タイ人にはな、強く言わなきゃわからないんだ!言わないとこいつらはやらないんだ!」と怒鳴ります。
そうすると、カウンター越しの会計スタッフはおどおどして優先的にその方だけを対応し始めます。
でもそんなの今回だけです。
次回はブラックリストに載るか、もっと待たされるか・・・・。
どんなに日本で社長や役員だったとしても、彼らにとっては横に座っている外国人と同じなのですから。
日本の環境が色んな面において丁寧でスムーズなので、それを教えてあげたい気持ちはわかりますが(私もそうでしたから)。
でもここにはここのやり方があるのを私たちが飲み込むと少しは楽になりますよ。
私の夫が所有する店で、慣れないながらも私がコンビニとカフェを切り盛りしていた頃、スタッフに店の掃除を任せました。
チラッと見てると、トイレの便座を靴を履いた片足で器用に持ち上げて掃除していました。
口が開いたまま塞がらない・・・とはこのこと。
まぁ、色んな人が使用するから汚いと思ったのでしょうね。
また別のスタッフは「汚れが見えたら掃除すればいい」と毎日はしませんでした。
掃除は毎日するもの、掃除の仕方はこうするもの・・・は私の意見であって、彼女たちはそう思わないのですから、そこで教えたって翌日来なくなるだけです。
2.邦人同士の距離感を徹底する!
タイ人だけではありません。
意外にも日本人が迷惑な存在になるって想像できますか?
(Sさんの場合)
Sさんは日本で大きな製薬会社に勤務されていたそうで、定年後に奥様とタイに移住されてきました。
私はSさんご夫婦を受診や保険請求の手伝いを通して存じ上げていたのですが、この方はちょっと厄介な方でした。
通院日前日に個人の携帯電話に連絡してきて、予約の確認とお昼の準備の命令、医師に特別に対応するようになど理解に苦しむ注文が多かったのです。
ゴルフ場近くの大きなプール付きの一軒家に賃貸で住んでおり、週末にはタイ在住の外国人を招いてパーティー、しかも会費制。
その受付を若い世代で断りづらそうな日本人にさせるという、周囲が参加を辞退してもしつこく電話をかけてくる迷惑な方でした。
1〜2年後に道端でご夫婦を見かけましたが、お金が底をつきはじめたようでタイ人が住むアパートに引っ越したそうです。
あの威厳は跡形もなくなっていました。
(Oさんの場合)
Oさんは50代後半の女性で、近所のお寺に散歩に行った際に出会いました。
同じ女性でタイに住んでいることで意気投合して、私のコンドミニアムによく遊びにくるようになりました。
Oさんは若い頃にバックパッカーで世界中を周り、日本では編集社に勤めていたそうです。
書道の資格を持っていて、ボランティアでタイ人に書道を教えるというアグレッシブな女性でした。
当時、タイに住んでまだ2ヶ月の私に、マンゴーの切り方や美味しいパン屋さんなどを教えてくれたのがOさん。
感謝はありますが、ほぼ毎日早朝から夕方まで我が家にいるので次第に会うのが億劫になっていきました。
ある日電話がきて「あなたに嫉妬してる」と言われました・・・突然。
「なんで私より若くて英語が話せて、タイに住めて、仕事があるわけ?人生舐めてない?」とも。
それからは滅多に来なくなり、いつしか会うことがなくなりました。
滞在者同士助け合ったり、仲良くしようと思うのは自然ですが、ある程度距離を置いて付き合わないと自分が疲れてしまいますね。
定年したから移住しているはずなのに、何故か自分の名刺を作成している人をよく見かけます。
自分がどこの誰だと証明しなくても、偉いポジションでなくても、タイでは普通に生活できるますよー!と彼女に言いたいですよ!
3.意識のあるうちに金銭整理をする
私が日本語を教えていたタイ人の女性医師が、ある日相談があると言ってきました。
女性医師が言うには、「白血病で余命があと数カ月の日本人がいるのだけど、治療費がないから退院したいって。どう思う?」と。
タイ人の奥さん?(彼女)がいるが、自分は関係ないから支払いは出来ないとの一点張りで、治療方針が決まらないとのことでした。
結局この男性Hさんは数週間後に亡くなり、その後私と夫と数人の日本人グループで、Hさんのお葬式とアパートの遺品整理をしました。
入院中に来なかったタイ人彼女は、普通にお葬式に参加していたのがビックリ。
遺品整理の時は高価な家具を持ち出そうとしていたので、さすがにそれはないだろう・・・と止めましたが。
タイ人にはホントびっくりですよね。
彼女だけがHさんの銀行のATMのパスワードを知っていたので、領事館を通して私がHさんの代理人になる権利をもらい、彼女からパスワードを聞き出して全部の預金額を引き出し、日本のご家族にお渡ししました。
日本に居てもそうですが、いつ病気になるかわからないものですよね。
そういう時の為に、何かあったら誰に連絡する、持ち物はどうするなど前もって決めておくことをおすすめします。
4.不幸な話は同情しながら聞き流す
私の店に通りがかりの日本人観光客らしき人が買い物にきました。
私が日本人だとわかるとその男性は嬉しそうに「チェンマイにね、もう何年も家族のように仲良くしている子達がいてさぁ、年に数回会いに来るのが楽しみで・・・」とおっしゃっていました。
その日の午後、またその男性が店に現れて、「なんかその子が入院したから病院に来いって言うから行ってきたんだけど・・・。盲腸らしいんだけど、もう手術したらしくて・・・・。入院費払ってくれって言われて・・・72,000バーツ(約26万円)って高くない?タイでしょ?もうちょっと入院費安いんじゃないの?」
と青ざめた顔で言ってきました。
領収書を拝見すると、私立の総合病院で、個室入院で手術をしているには安い金額です。
念のため病院の会計に連絡して確認すると金額に間違いはありませんでした。
断ることも出来たはずなのに(国立病院に行けば無料ですから)、その男性は自分が何かしなきゃ、と思ったのでしょうね。
治療費を全額支払って帰国されたようです。
ちょっと見ていて可哀想でした。
当時、私の店にはいろんなタイ人があの手この手でお金を借りにきていました。
ある日仲良くしていたトゥクトゥクの運ちゃん(女性)が、おじさんを連れてきて「この人私の父親同然でいっぱいお世話になったんだけど、息子がいて、大学の学費が払えないの。助けてあげて」と言ってきました。
(父親同然ならどうしてあなたが助けないのか)と思いましたが、彼女は3年以上も私の店の前でトゥクトゥクの仕事をしていて、実家に連れて行かれたことがある仲だったので彼女に免じてお金を貸したのですが・・・
それが間違いでした。
期限がきてもその偽父親は一向に返済してくれませんでした。
請求しに行くと大きな声で怒鳴る始末。
娘同然の彼女に助けを求めても「私が借りたんじゃないじゃん!」の逆ギレ。
顧問弁護士も「トゥクトゥクはギャングだから関わりたくない」と。
夫も関わりたくない、あげたと思って忘れよう、の一言だけで誰も助けてくれませんでした。
彼女を信じて貸しただけにショックで、お金の問題ではなく気持ちの問題を解決する為に、私は裁判を起こしました。(やり過ぎだよ、という意見はご勘弁を。本当にショックだったんです)
もちろん、私の勝利で、裁判所は彼に全額返済を命じました。
ですがが、相手はそれもスルー。
完全無視を貫いています。
タイは裁判所が支払いの命令を下しても、相手側が支払わなければどうすることも出来ない(口座を調べるのは違法)ので結局裁判に勝ったのに返済はされていません。
ちなみに、上記は手書きの契約書とIDの写しで、裁判所からの通知は新しく雇った弁護士が保管しています。
今後、相手が自分名義の車など購入したのを見たら差し押さえるためです。
私のような目に遭わないためにも、親しい間柄でも不幸な話は聞くに留めておいた方がいいでしょう。
案外彼らは解決しなくても平気そうですから。
5.タイ倦怠期はサイクルで訪れるもの
タイに移住して、とくに危険なことはなく普通に穏やかに生活していても、時々毎日がつまらなく感じることがあると思います。
タイ人ってお金を儲ける話は目をキラキラさせて寄ってきますが、趣味とか何かコツコツやろうものなら「バイバーイ、明日またくるねー」とわかりやすく帰って行きます。
なかなか分かり合えないことが続くと、タイを嫌いになったり、ちょっとした店員の無愛想にもイラっときたりするかも知れません。
そういった時は周辺を旅行したり、日本に観光に戻ったり、習い事など環境を変えてみてはどうでしょうか。
焦って帰国する準備をしなくてもいいと思いますよ。
しばらくするとタイっていいかも、とまた思えるはずです。
だって移住に選んだ国ですからね。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
まだまだここには書ききれないこともたくさんありましたが、結果として私はタイを選んで住んでいます。
タイ人の接客態度には10年たっても慣れないですが、果物が美味しいから他のことは見て見ぬ振りして生活できるようになりました。
日本とは同じではないことがたくさんあるので、ストレスも多く、言葉の壁など最初は大変だと思いますが、それらと上手に付き合っていければ素晴らしい移住生活が始まると思います。
みなさんの移住計画のご参考になれば幸いです。