タイのメイド(アヤサン)さん事情ってどうなの?現地からの徹底解説


夫に転勤の辞令が!!

早速ネットで現地情報をチェックしてみると、沢山目にする「メイド(アヤサン)」というキーワード。

日本では、よほど裕福な家庭でなくては考えられませんが、こちらタイの駐在生活ではメイドさんを雇うという選択肢は割と一般的です。

タイの駐在先は首都バンコクと、そこから南東に約100キロの地方都市であるシラチャという町が二大巨頭です。

タイトルのメイド(アヤサン)という表記が気になったあなたへ。

実は、バンコクではメイドさんのことを「アヤサン」と呼びます。

語源は諸説あり、誰も何故アヤサンなのかわかっていないけど、みんなが呼ぶから・・・という感じです。

ちなみに筆者はシラチャ在住ですが、アヤサンと呼んでいる人には出会いません。

シラチャでは「メイドさん」と呼ぶのが一般的です。

同じタイでも、地域でかなり異なるメイド事情。

今回は、メイドさんについてバンコクとシラチャを比較しながらお話ししていきますね。


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まずはメイド事情のお話しに入る前に、それに関わるタイの住宅事情について少し触れておきしょう。

タイで駐在員が住む住宅は大きく分けて4種類です。

タイ駐在員の住居について


  1. コンドミニアム

  2. アパート

  3. サービスアパート/ホテルレジデンス

  4. ムーバーン



コンドミニアム


日本でいう分譲貸し物件です。
マンションの各部屋ごとにオーナーさんが異なります。
バンコクでは家族帯同の駐在員の多くがコンドミニアムに住んでいます。


アパート


日本でいう賃貸物件です。
一棟丸ごとワンオーナーでコンドミニアム同様、駐在家族の多くが住んでいます。



サービスアパート/ホテルレジデンス



アパートと同じく賃貸物件なのですが、ホテルのように部屋の清掃やベッドメイクが家賃に含まれています。
ホテルレジデンスは「住むことができるホテル」です。
ホテル同様のサービスが利用できます。



ムーバーン


壁に囲まれた敷地に数軒~数百軒の一軒家が建っている外国らしい物件です。
敷地の入口にセキュリティーゲートがあり、住民以外は自由に出入りが出来ません。
敷地内すべての物件が一括管理されたアパートの様な形態と、各物件にオーナーがいるコンドミニアムの様な形態があります。


この4種類の中で、元々家賃にメイドサービスが含まれているのがサービスアパートです。

バンコクではコンドミニアムかアパートに住んでいる駐在家族がほとんどで、単身駐在や長期出張者の多くが、サービスアパートに住んでいます。

一方、シラチャでは物件のほとんどがサービスアパートです。

つまり駐在先がバンコクならば、まずはメイドサービスの利用の有無を考える必要がありますが、シラチャに駐在するならば(もちろん例外はありますが)考えなくてもメイドサービスが付いていることが多いのです。

以上のことを踏まえて、あなたがタイに駐在してメイドさんを雇うことを決めたとき、突き当たるであろう疑問にお答えしていきたいと思います。


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それでは、次にメイドさんについてお話いたしますね。

メイドさんについて


  1. メイドさんを雇うならいくら必要??

  2. メイドさんはどうやって探すの??

  3. メイドさんはどうやって探すの??

  4. メイドさんて何をどこまでしてくれるの??

  5. メイドさんとのコミュニケーションはどうするの??

  6. 実際、トラブルってあるの??




1.メイドさんを雇うならいくら必要??


<バンコク>
お部屋の広さ、家族構成、勤務日数と労働時間、仕事内容でお給料は千差万別。

1ヶ月4,000~12,000bahtを一つの参考金額として考えて下さい。

基本的に、この勤務内容で月**baht」という条件を、雇用主とメイドさんが直接交渉するのが一般的です。

そして年1回のボーナスと、タイ正月にあたるソンクランにお小遣いを支給。

これらが、お給料とは別に必要です。

また、長く勤務を続けてもらったら年に1回は昇給して、メイドさんの働きを評価することも大切です。

週1回だけよりも、回数が多い方が割安になることも忘れてはいけません。

<シラチャ>
バンコクとは異なり、月単位での契約は少ないです。

仕事内容によっての金額の変化もあまりありません。

1回 300~1,000bahtが相場です。

次項に詳しく述べますが、メイドさんをどのように探すかによって金額が変わってきます。

2.メイドさんはどうやって探すの??


<バンコク>
前任者からの引き継ぎや、コンドミニアム内で他の家庭に勤務しているメイドさんを紹介してもらうことが多いです。

日本人向けに発行されているフリーペーパーで、メイドさんの紹介や募集記事のコーナがあり、それらを利用することもできます。

バンコクでのメイドさん探しは、日本人コミュニティーのつながりが重要な役割を果たします。


<シラチャ>
物件を仲介した不動産会社がメイドさんの人材派遣を行っています。

このメイドさんが最も賃金が高いです。メイドさん本人のお給料と、不動産会社へのマージンがまとめられていることが理由です。

また、物件を借りる際にオーナーさんに「メイドサービスを付けてほしい」と要望する事が出来ます。

その際はオーナーさんがメイドさんにお給料を支払い、家賃にインクルードさせるというシステムです。

バンコク同様、紹介を受けたりすることもあります。

ただし、大きく違うのは日本人から紹介してもらうのではないという事です。

もともとメイドサービス付きの物件に住んでいるお友達のメイドさんに、そのお友達を紹介してもらうという少し複雑な紹介システムです。


「奥さん、私の友達がメイドの仕事をしたいって言ってるから、奥さんのお友達を紹介してくれない??」とメイドさんから言われた、という話しもよく聞きます。

そして、語学学校の先生や習い事の先生等、お友達や知り合いになったタイ人に紹介してもらうことも多いです。

タイ人を通じて紹介してもらうと、賃金は前述のメイドさんより安くなります。


3.メイドさんて何をどこまでしてくれるの??


<バンコク>
各家庭の契約によって異なります。

基本的な家事(掃除・洗濯・アイロンがけ・食事の支度)は全て対応してくれます。

なかには日本食を作ることができるメイドさんもいたりします。

家事以外にも、子供の送迎や日用品の買い出しなど、契約内容によって仕事内容は多岐にわたります。

<シラチャ>
物件付きのメイドサービスは掃除・ベッドメイクのみが主流です。

洗濯やアイロンがけは物件のランドリーサービスを利用し、月の枚数制限があることが多いです。部屋に洗濯機自体がないこともあります。

物件自体がメイドさんを雇っているので、毎回違うメイドさんが訪ねてくることも多いです。

担当制のメイドサービス付き物件では、仕事内容も少し違い、食器洗いや洗濯・アイロンがけ等、料理以外の家事全般です。

私はは犬を飼っているのですが、旅行中の散歩や食事の世話などをお願いしたこともあります。

その際は1回50bahtを報酬としてお支払いしました。

担当制のメイドさんの基本以外の仕事は、その都度報酬を支払って交渉することが多いです。


4.メイドさんとのコミュニケーションはどうするの??


<バンコク>
脈々と受け継がれてきたメイドさんたちは日本語を話せる方もいます。

日本人の家庭で働くメイドさんは、紹介や引継ぎでずっと日本人を相手にすることが多いので片言のタイ語や、英語でコミュニケーションをとることに長けています。

<シラチャ>
基本的にタイ語のみです。

タイ語がまったくできない家庭では、物件に日本人スタッフが常駐していたり、メイドさん以外のスタッフが英語が喋れたりするので、要望等は言葉の通じる誰かを介してメイドさんへ伝えます。

メイドさんに限らず、海外での生活は常に言葉の壁が付きまといます。

熱意とジェスチャーが意思を伝える最大の近道です。

現代は翻訳アプリなども充実しているので、心配は無用です。


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5.実際、トラブルってあるの??


この件に関しては地域に関係ありません。

メイドさん個人の資質によるでしょう。トラブルとしてよく挙げられるのは、

金銭問題

家庭内の現金を盗んだり、お給料の前借り依頼や借金のお願いなど。

私の場合ですが、5年間のタイ生活で、一度も金銭問題や窃盗のトラブルに巻き込まれたことはありませんし、知る限り友人でも一人もいません。

ただし、バンコクにいる友達は被害にあわれて、実際に日本円で100万以上のお金を盗られ、警察沙汰になったそうです。

対策としては、50キロ以上もある金庫を用意して、厳重に保管しているようです。

重たい金庫でしたら、簡単には持ち運べないですからね。

色々適当

約束の時間を守らない。遅刻が多い。という時間に関する事。

お願いしたことをきちんとやってくれない。といった仕事内容に関する事。

物をよけて掃除しない、床とテーブルを同じ雑巾で掃除する。といった清潔に対する感覚の違い。

対策は、話し合って解決していくしかありません。

私の場合ですが、食器洗いをお願いすると、洗い終わったものがカゴの中でジェンガのように究極のバランスを取っていることがよくあります。

手に取ったものを順番気にせず積んでいっているので、よく山が崩壊して食器が割れるんですよね。

あと、庭に蛇が出て、メイドさんに退治をお願いしたら私がガーデニングに使っているスコップで一撃ざっくりと・・・ということもありました。

頼りになりますが、スコップとは・・・


でも怒ってはイケなんですよ。

タイ人はプライドが高い国民性で怒られる事を極端に嫌います。

人前で怒鳴るなんてことはもってのほか!!

必ず、お願いするというニュアンスで話し合う事が大切ですよ。

窃盗

調味料や日用品、食材などを盗む。洋服や鞄、宝飾品などを盗む。

という事案です。

これも私自身は経験ありませんが、友達には缶ビールを飲まれたり、食材を盗まれたりとあるようです。

日常品や食材などは頻繁に盗られるようでしたら、メイドさんを交換するしかないですね。

トラブルは発生するとすぐに噂になり、あっという間に日本人コミュニティーに広がるので沢山起こっているかのような錯覚を起こしますが、実際はそれほど多くは無いようです。






まとめ


沢山のことをつらつらとお話ししてまいりましたが、皆様の気になっていたことの答えは見つかりましたでしょうか?

駐在生活は、様々な制約の中でストレスがたまることも多いです。

そんな中、家事の負担が多少でも軽くなることで、解消されることも沢山あります。

専業主婦なのにメイドさんを雇うなんて贅沢!!と頭ごなしに否定せず、慣れない海外生活を、身近でサポートしてくれる人=メイドさんという感覚で、選択肢の一つとして考えてみてください。

あなたのこれからの駐在生活が充実したものになりますように!!

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