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空手と柔道の違い!中年空手家が5つの視点でみっちり解説

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いつかは、シニアの全国大会で優勝したいと思っている中年空手家です。

家族内では、空手でケガをすると冷ややかな目でみられ、洗濯した空手着をたたんでいると、『その柔道着!もう乾いたの?』と言われています。

確かに柔道と空手と言えば、柔道の方がメディアへの露出度も高いですし、メジャーですよね。柔道は学校の体育の時間でも習いますし、身近なものです。

一方、空手は、興味のない人にとっては、メジャーではありませんし、柔道と比べてマイナーかもしれません。ちょっぴりさみしいですね。

今回は、空手と柔道の違いをみっちり7つの視点で解説していき、お互い区別できるようになってもらえればと思います。


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それでは、説明していきますね。

以下の視点について注目してくださいね。

空手と柔道の違いはこの視点から


以下のの5つの視点から違いを解説していきたいと思います。

  • 歴史の違い

  • 空手と柔道の特徴の違い

  • ルール(採点基準)の違い

  • 試合での戦い方の違い

  • 流派の違い


それでは、上記の詳細を説明していきますね~
最初に歴史についてですね。

歴史の違い


歴史については下記のように違いがあります。
  • 空手⇒大正時代に沖縄から伝わったとされています

  • 柔道⇒江戸時代に武術の一つとして柔術が発展し1882(明治15)年 嘉納治五郎師範が昇華させた


それでは、詳しく見ていきましょう!

空手の場合

空手道は、大正時代に沖縄県から他の道府県に伝えられ、さらに第二次大戦後は世界各地に広まった。現在普及している空手道は、試合方式の違いから、寸止めルールを採用する伝統派空手と直接打撃制ルールを採用するフルコンタクト空手、防具を着用してポイント制の直接打撃行う防具付き空手などに大別できる。


歴史は古くて沖縄から生まれたんですね。私の感覚でしかないですが、琉球空手はちょっとカッコイイ感じがします。それから、伝統空手(ノンコンタクト空手)が広まって、そこから、派生してフルコンタクト空手が広まってきました。



柔道の場合

柔術から発展した武道で、関節技や絞め技といった捕手術の体系を持ち、乱捕技としての投げ技、固技も持つ天神真楊流という流派がありました。1882(明治15)年 嘉納治五郎師範は、たくさんの流派の柔術を学び、良いところをまとめて柔道という型を作り上げました。

嘉納治五郎さんという方は聞いたことがあるかもしれませんね。柔道を普及させた創始者ですね。






次に特徴の違いをお話いたしますね。

空手と柔道の特徴の違い


特徴については下記のように違いがあります。
  • 空手⇒素手で突き(パンチ)か蹴り(キック)を相手に打撃していく。

  • 柔道⇒『投技』『固技』があり、相手に対して投げ技や倒してからの寝技や絞め技がある。



空手の場合

顔面へのパンチは反則ですが、蹴り(キック)での顔面への攻撃は、OKです。蹴りは、ローキック、ミドルキック、ハイキック、膝蹴り、前蹴り、三日月蹴り、胴まわし回転蹴りなどいろいろな蹴り技があります。

突き(パンチ)では、ボクシングのように、ジャブ、ストレート、フック、アッパーなどがあり、肘打ちも顔面でなければOKです。(フルコンタクト空手の場合です)

空手は、武道なので練習を稽古と言います。道場での稽古には、指導員の方や師匠がおり、礼に始まり礼に終わります。挨拶は、基本的に『押忍(おす)!』です。



柔道の場合

『投技』:背負い投げ、一本背負い、大外刈り、体落としなどいろんな投げ技があります。
『固技』:相手の体を仰向けにし、相手の束縛を受けず、一定時間抑えるです。寝技では、⇒袈裟固、上四方固め、横四方固めなどあります。(全部で10種類)絞め技では、逆十字絞、裸絞、並十字絞などがあります。(全部で12種類)

関節技では、腕挫十字固(うでひしぎじゅうじがため)、腕挫三角固(うでひしぎさんかくがため)、腕挫手固(うでひしぎてがため)など10種類あります。

私も中学時代に柔道をしていたのですが、得意技は、体落としでした。友達は柔道をやりながら、空手も習っていてケンカ最強で不良も一目おいていました。

とっさのパンチや蹴りなどからディフェンスして、攻撃に転じるのは、空手の方が技が出やすいです。また、一度相手を組んでしますと、投げ技などが出せる柔道の方が技が出やすいですね。

ですから、警察で柔道を教えてるんでしょうかね。



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次にルールについてお話ししますね。

ルール(採点基準)の違い


  • 空手⇒空手⇒審判が5人いて、一本勝ち、技あり優勢勝ち、判定勝ちがあります

  • 柔道⇒「一本」と「技あり」と「有効」勝ちがあります



空手の場合

空手のルールですが、下記のように細かい規定があります。

試合時間:試合時間は、2分で勝負がつかないと・インターバル15秒で延長戦です。
勝利の種類:以下の種類があります。
一本勝ち:反則箇所を除き、突き、蹴り、ヒジ打ち等を瞬間的に決め、相手を3秒以上ダウンさせる又は一時的に相手に戦意を喪失させたとき。
技あり:反則箇所を除き、突き、蹴り、ヒジ打ち等を瞬間的に決め、相手が3秒以内で立ち上がった場合。
判定:勝負が決まらない時、主審1名、副審4名による判定で勝敗を決定します。3名以上の主審、副審が一方を支持したら、判定勝ちとします。
延長戦:延長戦でも決まらないときは双方の技術、気迫の優劣、減点数の多少により決定する。
注意:反則をした場合
反則:拳や肘の顔面攻撃、金的蹴り、頭突き、首への攻撃、ダウンした相手への攻撃、つかみなど
減点:注意を2回受けたとき。
失格:試合中に審判員の指示に従わないとき。

なかなか、細かいですね。判定勝ちも多いので、5名の審判による多数決方式により勝敗を決定しています。


柔道の場合

主審1名、副審2名の3名で行います。

一本勝ちについて
一本勝ち:一番大きな技で、この『一本』が決まれば、試合終了です。
投げ技での一本:技をかけるまたは、ほぼ仰向けの状態にして倒す。
抑え込みでの一本:30秒間抑え込むまたは、「参った」と言わせる。
:締め技・関節技「参った」と言わせるまたは、審判が止めにはいる。

技ありについて
投げ技での技あり:『一本』に近い効果がある時
抑え込みでの技あり:25秒以上、30秒未満
技有りを2回行うと「一本」になります。

有効ついて
投げ技での有効:技有りに近い効果がある時
抑え込みでの有効:20秒以上、25秒未満


効果ついて
投げ技での効果:有効に近い効果がある時
抑え込みでの効果:10秒以上、15秒未満

尚、有効と効果は、何回とっても一本と技有りには、及ばないです。

反則ついて
指導:わざと相手と組まなかったり消極的な攻撃を獲った場合に『指導』となります。
反則負け:指導を3回受けると『反則負け』となります。




試合での戦い方の違い


  • 空手⇒基本的に一撃必殺を狙う

  • 柔道⇒「一本」勝ちを狙う


空手の場合

空手の場合ですが、基本的には、一撃必殺を狙います。といっても中々難しいから、コンビネーション攻撃として、パンチのコンビネーションから蹴りへ繋げる攻撃を行います。

また、蹴りからのパンチへ繋げたりといろんなパターンがあります。その攻撃の中で、相手のスキを見て一撃必殺。

全日本大会でも地方ブロック大会や県大会レベルでも、一撃必殺の一本勝ちは良く見られますよ。

多いのが、上段回し蹴りが顔面にヒットする場合や中段への突きが溝おちに決まったり、ミドルキックがレバーに決まって一瞬、息ができなくってしまい一本勝ちというのが多いです。

連続攻撃しながら、常に一撃必殺を狙うという考え方で戦うのが空手ですね。


柔道の場合

柔道の場合も、一本勝ち狙いで試合を進めていくのがセオリーですよね。

常に相手のスキをみて技をかけ、時には相手の技を見切ってカウンターで技をかけ返すなど一本狙いで進めます。技をかけない消極的な試合運びを行いますと、『指導』とかを取られて判定で負ける可能性がありますからね。


ここで、空手VS柔道の異種格闘技の動画ありますのでどうぞ!
  


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最後に流派の違いですね。

流派の違い


  • 空手⇒伝統派とフルコンタクト派に大きく大別され数えきれないほどの流派がある

  • 柔道⇒1流派のみ



それでは、お話していきますね。

空手の場合

空手では、沖縄発祥とされていますので、沖縄空手からいろんな流派が派生して出てきました。伝統空手(いわゆる寸止め空手でノンコンタクト空手と言います)の4大流派の『和道流・剛柔流・糸東流・松涛館流』が有名です。そこからさらに派生してたくさんの流派があります。

フルコンタクト空手(直接打撃空手)では、剛柔流の使い手であった大山倍達総裁が、直接打撃制のフルコンタクト空手の極真空手を興し、そこからたくさんの流派が生まれております。

今では、言葉は悪いですが、メジャーな大会(例えば、極真系の全国大会)に出場して、入賞したらステータスがつくので、
自分で道場を開くとかそんなパターンが多いですね。

私の知り合いも、極真の世界大会に出場して、ベスト16まではいかなかったのです(世界大会に出場するだけで大変素晴らしい選手です)が、その後、アメリカに渡って、自分で道場を開いたそうです。

彼は、約10年くらい道場経営をしていたのですが、弟子に道場を譲渡し、日本に帰国したそうです。

それほど、たくさん流派があるんですね。主要な流派の詳細は以下の記事に載っておりますので、興味のある方はどうぞ!
空手流派の一覧とその特徴!あなたのお子さんにピッタリなのは?



柔道の場合

柔道の場合は、講道館柔道という流派しかありません。これが素晴らしいですね。やはり創始者の嘉納治五郎先生がまとめ上げて国内外に広められその精神を受け継ぐ方々がたくさんいたからでしょうね。

空手とは違うので羨ましいですね。









まとめ


いかがだったでしょうか?空手と柔道の違いを以下の5つの視点から説明させていただきました。


  • 歴史の違い

  • 空手⇒大正時代に沖縄から伝わったとされています
    柔道⇒江戸時代に武術の一つとして柔術が発展し1882(明治15)年 嘉納治五郎師範が昇華させた

  • 空手と柔道の特徴の違い

  • 空手⇒素手で突き(パンチ)か蹴り(キック)を相手に打撃していく。
    柔道⇒『投技』『固技』があり、相手に対して投げ技や倒してからの寝技や絞め技がある。

  • ルール(採点基準)の違い

  • 空手⇒空手⇒審判が5人いて、一本勝ち、技あり優勢勝ち、判定勝ちがあります
    柔道⇒「一本」と「技あり」と「有効」勝ちがあります

  • 試合での戦い方の違い

  • 空手⇒基本的に一撃必殺を狙う
    柔道⇒「一本」勝ちを狙う

  • 流派の違い

  • 空手⇒伝統派とフルコンタクト派に大きく大別され数えきれないほどの流派がある
    柔道⇒1流派のみ


    格闘技は観ていて楽しいですし、興奮しますね。今後空手の試合や柔道の試合を見られるのであれば、5つの視点で観てみると選手の動き方がより一層、魅力的に見えてもっと盛り上がるはずですよ!(キッパリ)

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