ISO9001の維持審査の内容は?中小企業の場合を流れを解説します


今回、初めてISO9001:2015バージョンでの維持審査を終えました。昨年、更新審査を受けて以来の維持審査でしたので緊張しました。

準備は大切だなと痛感した瞬間だと思いました。

今回は、従業員が25名以下の中小企業で自動車部品や産業用機械など、ものづくりを行っている会社でこれからISO9001:201の維持審査を受けられる会社様に審査内容をお話しできたらと思います。


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最初に、流れを大まかにいきますね。

ISO9001:2015の審査の流れとは


  • 審査員の宿泊先を予約する

  • 審査計画が送付される

  • 審査を受ける



審査員の宿泊先を予約する


審査機関のコーディネーターの方から連絡があると思いますが、会社近くの宿の確保を頼まれます。

だいたいのホテルは、喫煙か禁煙かに分かれると思いますので、審査員の先生がおタバコを吸われるかどうか確認してから、宿泊先の予約をしたら、スムーズだと思いますよ。

宿泊予約ですが、だいたい、審査日の2~3ヶ月前に予約致します。予約時期が遅くなると、予約が取れない可能性もありますし、審査日より半年以上前だと予約したのを逆に予約したことすら忘れる可能性もありますからね。

尚、当日はタクシーで会社に来てもらうのも良いのですが、私はいつも車でお迎えに上がります。

審査員がどの様な方なのか、確認しておきたいからです。

今まででも面白い審査員やキャラクターの濃い審査員などいろいろおられますから、事前に確認して心の準備をするということにしております。

審査計画が送付される


審査の約1か月前に審査員の方から審査計画書が送られてきます。だいたい毎年同じなのですけど、内容を確認してみましょう!

  • 経営層インタビュー(下記項目の確認含む)

  • 管理責任者(一般確認事項)

  • 管理部

  • 製造部


経営層インタビュー(下記項目の確認含む)

だいたいですけど、経営層インタビューというのは、売上がどうなった?とか顧客やサプライヤーの環境などを訊くものですね。

社長が繰り返し従業員に言っていることなどをヒアリングしたり、マネージメントレビューがきちんと行われて、社長の指示が従業員に周知されているか?などを確認します。


管理責任者(一般確認事項)

この管理責任者は、マネージメントレビューや品質マニュアルの見直しなどの確認ですね。ここが審査の肝になりますよ。

また、内部監査の結果やクレームの処理についても必ず訊くポイントです。


管理部

管理部というのは、弊社では間接部門の事です。うちの会社は、製造会社ですから、仕事の依頼が来たら、見積もり⇒顧客のOK⇒材料発注・資材・治工具発注⇒製品を試作⇒品質確認⇒提出⇒顧客承認⇒量産となります。

このうち、製作と量産は製造部が行いますから、それ以外の業務を担っております。

その業務を新規部品立ち上あげから量産までについての訊かれますよ。


製造部

製造についての質問になります。設備から品質的に問題や測定具などの校正について問われますよ。うちの会社は製造会社ですから、1.5時間くらいとって現場確認になります。


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それでは、実際の審査についてお話していきますね。


審査を受ける


さあ審査です!ここでは準備したものを出し切るしかないですね。

審査内容に沿って何を訊かれたかをお話いたしますね。


  • 経営層インタビュー(下記項目の確認含む)

  • 管理責任者(一般確認事項)

  • 管理部

  • 製造部


それでは、始めますね。

経営層インタビュー(下記項目の確認含む)

所要時間:40分
経営者インタビューでは、会社を取り巻く環境(顧客や外注先)についての質問を行っておりました。⇒利害関係者のニーズ及び期待の理解

社長がきちんと従業員に対して何について口酸っぱく言っているかなどを訊いていました。それに対して、従業員は理解しているのかなどといった問答もありました。⇒組織及びその状況の理解

あと、今後の会社に未来像というかビジョンも訊いていて、うちの会社は電気自動車が主流になったときのリスクが怖いなどと回答していました。⇒リスク及び機会への取組み

うちの会社もそうですが、どこの会社もだいたい社長さんというのは、雄弁で弁舌がなめらかですよね。

ですから、この辺りは問題なくて、きちんとマネージメントレビューをしていて、経営者の指示が記録されていて、継続的にアクションが取れていれば問題はないはずです。

何にも記録が無いとちょっと答弁が難しくなりますから、きちんと記録はとりましょう!

言い忘れましたが、ビジネスプランというものを作成しておいて、そのビジネスプランに会社の課題があり⇒課題を克服するための取り組みがあり⇒品質目標になっていることが望ましいですね。

管理責任者(一般確認事項)

①マネジメントレビュー実施、方針・目標及び継続的改善状況の確認:マネジメントレビューと品質目標と実績がどの様に推移しているかの確認です。
②組織、マニュアル・手順書変更確認:組織変更や品質マニュアル・手順書の変更を確認されます。
③苦情・不適合事項の確認:これは社外クレームの件でそれぞれきちんと対策されていて効果の確認がされているか訊かれます。
④法規制情報の確認:うちの会社の業界で法律が守られているかどうかの確認です。
⑤是正・予防処置実施確認:社外クレーム・社内の不適合品についての是正対策の確認です。
⑥内部品質監査実施確認:内部監査の確認です。


管理部

管理部につきましては、うちの会社では各プロセスごとに分かれており、そのプロセスの仕事内容と目標とその実績を訊かれます。

この目標は、毎月実績確認とレビューがされているのですが、その内容まで確認されますよ。

うちの会社では8個のプロセスがあり、それぞれのプロセスに2~3個の目標があります。

ISO9001:2015に改訂されてからプロセスという概念が出てきて、なかなか難しいでね。我が社でも一人で数個のプロセスを兼務ということになっております。

20数人の会社では仕方がないですけど、ツライです。

前回の審査から今回の審査までの1年で新規部品があったら、その部品の見積もりから量産までの流れを記録と共に確認されますから、最低1部品をきっちり抑えておいてくださいね。


製造部

製造部では先程、各プロセスのお話をしましたが、製造プロセスでの目標と実績確認があります。

そして、製造現場にて確認いたします。

設備の日常点検・始業前点検・製品の品質確認(チェックシート)・測定具の校正などを確実に訊かれますからきっちり押さえてくださいね。

いろんな設備がありますが、新規部品の加工している設備がターゲットになりやすいですから、その設備は記録類は不備の無いようにお願いいたします。

また、時間的に余裕があるときはその設備の加工と違う工程の設備の製品を確認する可能性が高いですから、QC工程表等も準備が必要です。


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まとめ


いかがだったでしょうか?

維持審査では、従業員が25名っかであれば、審査員1名で審査時間も1日で終わるハズです。

内容的には、製造会社であれば、経営層インタビュー(下記項目の確認含む)・管理責任者(一般確認事項)・管理部・製造部を訊かれるはずです。

基本を押さえていれば、問題は出ませんし、改善の機会もほとんど出ないハズです。

是非、審査を頑張ってくださいね。



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