広島カープはコーチ陣と選手の絶妙のバランスで優勝できたの?
さあ日本シリーズを制しそうな勢いのある広島カープ!こんな強いカープを見るのはカープファン歴40年でも初めてです。
2015年は結局4位だったのに、2016年はぶっちぎりの優勝でした。この差は何でしょうか?選手の個々の力が向上したことも要因ですし、補強もしました。この補強にはコーチ陣の刷新も含まれます。
今回は、コーチ陣にフォーカスして2015年と何が違って優勝へ導いたかを調査してみました。
2015年と2016年のコーチ陣の違い
2015年コーチ陣 | 2016年コーチ陣 | |
---|---|---|
監督 | 緒方考市 | 緒方考市 |
総合コーチ/ヘッドコーチ | 永田利則 | 高信二 |
外野守備・走塁コーチ | 石井琢朗 | 河田雄祐 |
内野守備・走塁コーチ | 玉木朋考 | 玉木朋考 |
打撃コーチ | 新井宏昌 | 石井琢朗 |
打撃コーチ | なし | 東出輝裕 |
打撃コーチ補佐 | 迎祐一郎 | 迎祐一郎 |
バッテリーコーチ | 植田幸弘 | 植田幸弘 |
2015年と2016年の成績の違い
2015年 | 2016年 | |
---|---|---|
順位 | 4位 | 1位 |
勝利数 | 69 | 89 |
敗北数 | 71 | 52 |
引分数 | 3 | 2 |
勝率 | .493 | .631 |
打率 | .246 | .272 |
本塁打 | 105 | 153 |
出塁率 | .312 | .343 |
得点 | 473 | 684 |
盗塁 | 80 | 118 |
防御率 | 2.92 | 3.20 |
打撃コーチの刷新
最初にチーム打率が、.246⇒.272へ上昇しています。
2015年の打撃コーチは新井さんでした。ネットではいろいろ書かれてますが緒方監督と確執がありほとんど話をしてなかったそうです。その点を踏まえ2016年は石井琢朗さんが打撃コーチとなり変化をもたらしました。
コーチが3人体制
石井コーチ・東出コーチ・迎コーチ補佐になり各々に役割分担が決まった。石井コーチは練習メニューや育成方針を決定し、東出コーチと迎コーチ補佐が選手にサポートと指導を行っていくスタイルです。結果論ですが、3人体制というのはカープの歴史の中でなかったのではないかというくらい斬新だったので、今後も続けてもらいたいですね。
体力強化のために
昨季の秋季キャンプでは、毎日2000本のスイングを課しました。これはシーズンを戦うだけの体力の強化と自信の強化です。これで、タナ・キク・マル(田中選手・菊池選手・丸選手)はもとより今年飛躍した鈴木誠也選手も力をつけました。
いやあ、3人体制を許可した広島カープに『アッパレ』を上げてください!また、石井コーチを打撃コーチに抜擢したことがすごいですね。
2432本のヒットを打って名球会にも入ってますからね。きちんとした打撃理論がないとあそこまではなれないですから。今更ながら横浜はよく石井琢朗を放出したなともったいないなと思います。
得点数が全然違います。506点⇒684点です。178点も増えてます。これは単に打率が上がっただけでなく、得点圏にランナーがいるときに犠牲フライや内野ゴロで点をもぎ取ったからです。
出塁率も向上
.312⇒.343へ増加しました。田中選手は死球が激増し、チーム全体の四球も増えました。とにかく塁に出ることにこだわった結果です。『アッパレ』上げて下さい!走塁コーチの刷新
2015年は石井コーチが走塁を担当しておりました。盗塁数が激増しました。80⇒118 これはセリーグでぶっちぎりです。盗塁成功率も61.5%⇒69.4%へ増加してます。新井選手の打点が101打点で100点越えですがとにかくサードコーチャーの河田コーチが五分五分ならホームを狙うと言わんばかりの判断でタナ・キク・マルが激走しました。
ホントに石井打撃コーチと河田走塁コーチのおかげです。
ヘッドコーチの変更
ヘッドコーチが内田コーチから高コーチに変更しました。ヘッドコーチというのは監督の補佐役で主に作戦を担当するブレーンです。昨季高ヘッドコーチは、2軍監督をしていたのでカープ2軍の選手にも精通しいろんなアドバイスを緒方監督にしていた。
また、例えるなら監督が社長として、他のコーチが社員としたら、ヘッドコーチは、中間管理職で部長みたいな感じですね。今期は非常に選手と監督とのつなぎ役を買って出ましたね。
私たちの会社でも、会社の方針と社員の考えが違う場合は多々ありますよね。こんな時が中間管理職の出番です。よくまとめてくれましたね。
高コーチは、非常に頭が良く、達川さん曰く『東大に入れるくらい頭がイイ』と言ってました。高コーチが現役の時は守備の人という感じでしたが、2軍監督時代の試合を見たら手際がイイというか、犠打に盗塁にスクイズにと次から次へと繰り出す技の応酬です。
例えるなら、空手でパンチのワンツーからのローキックしてそのあと、得意のミドルキックを入れるみたいなコンビネーションが頭に入ってる感じです。
また、選手思いでもあります。中日戦で丸選手が2連続ホームランの後、ピッチャーに死球になりそうなインコース攻めで丸選手もキレてましたが、高ヘッドコーチもキレてました。
ですから満を持してのヘッドコーチだったんです。頭が切れてチームをまとめ、選手思いで、作戦もズバリ的中が多いので言うことないですね。
練習中は多くを語ることなく、少し離れた距離から選手を見守っている高信二監督 pic.twitter.com/ywVp93Yite
— 苦行僧 (@kugyousou) 2015年8月30日
緒方監督の変貌
緒方監督は2期目なので、監督は変わってませんが別人のようです。まず1期目は、新井打撃コーチと確執がありほとんどしゃべってないようでした。コーチと監督がものを言わない、コミュニケーションが取れないんだから、当然チームの士気が下がります。そんなチームが優勝なんてできるわけないです!
会社でもそうですね。社内のコミュニケーションが取れなくて会社が儲かるわけないです。コミュニケーション取れてても儲かるかどうか分かんないのに。
1期目で相当反省して改善したんでしょう。チーム内をとりまとめ、良い雰囲気作りをしたはずです。また日本シリーズの第2戦で調子の良い小窪選手を使ってくれと打撃コーチが進言したのですが、それに応じてスタメン起用でタイムリーヒットを打った小窪選手と石井打撃コーチと緒方監督は最高です!
やはり、指揮官はワンマンではダメだということですね。聞く耳を持たないと良くない!これは会社でも同じことだと私は思いました。
まとめ
いかががったでしょうか?やはり優勝はなるべくしてなったということになりますね。河田走塁コーチ、石井打撃コーチ、高ヘッドコーチと変革した緒方監督でスーパー広島カープになりました。当然選手の頑張りはあったのも事実です。来期もこのコーチ編成でがんばって優勝してほしいです。みんなで応援しましょう!