タイ旅行者が気を付けるべき食事のマナーと心得20選を在タイ者が解説!
タイで旅行に来たら、まず食事を楽しみたいですよね。
タイには日本とは違う食事マナーや、知っておいた方が良いことがあります。
そこで大切な『タイの食事のマナーと心得』についてまとめてみました。
タイ旅行初心者の方、駐在予定の方等これから行かれる予定がある方は是非読んで参考にしてみてください。
レストランや屋台での食事を想定して、シチュエーション別に4つに分けてみました。
目次
シチュエーション別のマナー
- 注文時
- 食事中
- 食後
- 会計時
この4つのシチュエーションから細かく注意点について説明して行きたいと思います。
1.注文時
タイ人の辛さと日本人の辛さはレベルが違う
「少しだけ辛くして下さい。唐辛子は一本だけ入れて下さい」 辛いものがあまり得意ではない私は注文時に必ず伝えます。
それでもまだ自分にとっては辛くて食べられない時があります。
タイ人の少し辛いと日本人の少し辛いのレベルは違うんでしょうね。
そんな時は「唐辛子入れないで下さい!」とハッキリと伝えた方が無難です。
定食スタイルはない
私はタイに来るまで知りませんでした。
ご飯とおかずとスープと副菜とセットになっていて、何ならランチはおトク!なんてタイにはないんですね。
タイ料理は全て一品料理です。
タイ人は一人で食べる時はご飯におかずが盛られているガパオライスやカオマンガイ、麺料理などを食べています。
そして大人数で食べる時におかずやスープ、ごはんを複数品注文しみんなでシェアしながら食べます。
そしてお昼のお得なランチメニューはありません。昼も夜も同じメニューで料金も同じです。
水は有料
レストランでテーブルに置いてあるペットボトルの水や瓶の水は有料です。
開けて飲んだ場合には会計時に加算されますよ。
だいたい10〜30Bほどでレストランにより料金が異なります。
日本では考えられないですが、氷代もかかることがあります。
もし自分でお水を持っている時には、注文せずに自分のお水を飲んでも大丈夫ですよ。
自分好みに注文できる
タイでは意外にメニューに対して臨機応変に調理してくれることが多いです。
チキンを豚肉に変えて欲しい、肉なしにして欲しい、ねぎは要らない、味の素は入れないで等。。。
特にクイティアオ(米の麺)を頼む時、かなり細かく注文できます。
麺は4種類あり、センヤイ(きしめんの太さ)、センレック(パスタくらいの太さ)、センミー(そうめんの太さ)、バミー(中華麺)と選びます。
そして汁あり、なしも選択し、好みの辛さも注文できます。
トッピングも焼き豚を肉団子に変更して欲しい、空芯菜やもやしなどの野菜は要らない、何なら麺は入れずにスープに野菜だけ入れて欲しいというリクエストにも対応してくれます。
食欲がないときに野菜スープの感覚で頼んだりしますが、体が温まるし、ご飯と一緒に食べるのもいいですよ。
2.食事中
目上の人より先に食べない
タイでは「いただきます」のような挨拶はありません。
料理が運ばれて来たら、目上の人が手をつけてから食べ始めましょう。
もし目上の人がまだ食べないようであれば、勧めてみて「お先にどうぞ」と言われてから食べましょう。
取り分け用のスプーンを使う
大人数で食べる時は、おかずをみんなでシェアします。
取り分け用のスプーンで少しずつおかずを取り、自分のご飯が入った平皿にのせていただきます。
おかずが残ったら置いておいて、次の食事の時にも食べるので必ず自分のスプーンではなく、取り分け用のスプーンを使いましょう。
スープも皆でシェアします。小さめのお椀に一人分づつ取りわけて食べます。
右手にスプーン、左手にフォークを持つ
基本的にタイの食事はスプーンとフォークを使います。
ただクイティアオ等の麺を食べる時はステンレス製のレンゲのスプーンと箸を使います。
平皿に入ったご飯やおかずを食べる時はフォークを手前にスプーンを奥に持ち、フォークを手前から奥に動かしスプーンへ入れて食べます。
この時ガチャガチャ大きい音をださないようにしましょう。
食べ物にかぶりつかない
タイ人は歯で食べ物を嚙み切らず、スプーンを使って小さく切って口に入れます。
パンもかぶりつかず一口分を手でちぎって食べましょう。
えびは器用にスプーンとフォークで殻や尻尾をむいて食べています。
意外に気を遣いますが、上品に食べましょう。
もち米は手で食べる
タイ人は日常的にもち米をよく食べます。
カオニャオと言い、ビニール袋に入って供されます。
これをビニール袋の外から握り、スティック状に細くし、手で一口分をちぎり丸めます。
この時は必ず右手で!左手は不浄な手と考えられています。
焼いたチキンや豚の串焼き、パパイヤサラダなどと一緒に食べます。
ちぎったカオニャオをパパイヤサラダのドレッシングにつけながら食べるのがタイスタイルです。
皿を持ち上げない
日本では汁物を飲む時はお椀を持って食べますが、タイではNG。
テーブルに置いたまま、スプーンですくい、麺はレンゲに一口分をのせて食べます。
この時もちろん音を出してすするのは下品です!!音を立てずに食べましょう。
クチャラーはNG
ご飯を食べる時は音を出さないのがマナーです。
クチャクチャ食べ物を噛む音を出すのは下品です。
日本でもたまにいますが、タイ人にも不快に感じられてしまいます。
ビールに氷を入れて飲む
日本ではビールに氷なんて入れないと思いますが、タイ人は氷を入れて飲むんです。
タイは暑いのでどんなに冷やしていてもどんどんぬるくなってきてしまいますから。
そこで氷をドバドバ追加で入れてまた冷やして飲みます。
冷蔵庫で冷やしたジュースにも氷をものすごい量を入れます。
冷たいものはトコトン冷たくして飲むんですね。
3.食後
スプーンとフォークを四時の方向へ揃える
ご飯を食べ終わったらスプーンとフォークを自分の平皿の上で四時方向へ揃えましょう。
これが食べ終わりのサインです。
これをみてホールスタッフはお皿を下げてくれます。
まだ食事途中の場合は、平皿の上でスプーンを四時、フォークを八時方向に置きます。
食べ終わったお皿はすぐ下げられる
タイでは食事が終わったら、すぐホールスタッフが来てお皿を片付けに来てくれます。
タイ人の家庭でもみんなが食べ終わったら、お皿をすぐシンクへ下げて洗います。
食べ終わった皿を前にして会話をし続けると言うことがありません。
タイ人曰く、食べ終わった後のお皿などは汚いのですぐに片付けたくなるそうです。
テーブルを綺麗にした状態で、またゆっくりと会話を楽しみます。
喫煙は屋外の指定の場所で
日本では分煙スタイルのカフェもありますが、タイではデパートやレストラン等、室内は原則禁煙です。
カフェやレストランにより、屋外のテラス席に灰皿が置いてあるところもあります。
食後の一服は屋外の指定の場所で吸いましょう。
4.会計
お会計はテーブルで
お会計の時はホールスタッフを呼びます。
「お会計お願いします」と言っても良いですし、右手の人差し指を下に向けて、グルグル回してもお会計という意味になります。
声が届かないところにホールスタッフがいる場合にこのジェスチャーがとても便利ですよ。
あるタイ人の知り合いの話ですが、このジェスチャーをアメリカでしたところ、注文した料理と同じものがまたすべて運ばれて来てしまい、食べるのが大変だったそうです。笑
自分でも計算しよう
誰にでも間違いはありますが、タイでは割と頻繁に起こります。
そのためレシートを貰ったらオーダーした料理が間違いないか、水を頼んでない場合には水が加算されていないか、ライスの数は合っているか、計算は間違っていないかチェックしましょう。
意図的なのかたまたまなのか判断が難しいですがよくあるんですよね。
おつりも確認しよう
レシートの内容を確認して合っていたら、お金をホールスタッフへ渡します。
そしていくらお釣りが来るのか自分でも計算しましょう。
タイではお釣りを間違うことも度々あります。
相手は悪意もなく単純に計算間違い、受け取った紙幣を勘違いすることが多いので、そんな時には堂々と「間違っています」と伝えましょう。
税金、チップはどうするの?
屋台で食べる時、タイスタイルの大衆食堂のような所で食べる時にはすでにメニューに税金が含まれており、チップも不要です。
ただデパートや少し高めのレストランで食べる時にはメニューの金額に税金が含まれていますが、別途サービス料10%がかかります。
サービス料金を払っている時にはチップは不要です。
少しお高めのレストランやカフェでサービスも良いのに、たまにサービス料金が加算されていないところもあります。
そんな場合には感謝の気持ちや気持ち良い空間、時間を提供してくれたお礼として20〜50B程度チップを置いておきましょう。
フードコートでは食器を置いたままでOK
フードコートでは食器の返却所はありません。テーブルにそのままにしておいてOK。
かといってテーブルに食べたまま置いておくのではなく、片付けてくれる人への思いやりを持って、ある程度食器やカトラリー類、ごみをまとめ、片付けやすくしておきましょう。
清掃の方は大きなカートを押して周りながら、各テーブルのお掃除をしてくれます。
混雑している時や、食器類が少量の時は自分でカートまで持って行って渡してもいいですよ。皆が気持ちよく利用できますね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本にも食事の時のマナーはありますが、タイ独自のマナーもあります。
タイではさほど食事マナーに厳しくなく、食事は楽しく食べるものとされていますが、やはりキレイに上品に食べればみんなが気持ちよく食事を楽しむことが出来ます。
タイ行った際には是非参考にしてみて下さいね。